手で彫る

1本1本確認しながら
1つ1つ手で彫っていきます。

象牙は硬い素材のため、それに耐え得る硬い刃物を使って彫ります。
それは昔の刃物職人が仕上げた刀。

象牙の力強さは、彫刻師にもエネルギーを求めます。
彫刻師は生命の力強さを指先から感じ、永く使われるであろうお客様を想い
昔ながらの製法で、1本1本手で彫っていきます。

文字を書く

象牙を彫る最初の第一歩は文字を入れることです。
墨が乗りやすいようベースに朱墨を敷き
枠をとり
スペースを区切り
下書きをして
1文字1文字墨を入れていきます。

これは法人印に限らず、個人印も同様です。

文字を彫る

書いた文字を基に、全体を見ながら、細部まで歪みがないよう、彫っていきます。
彫る
印面を平にする
墨を打つ
削って仕上げる
の工程を経て、あなただけの印章に形作ります。

文字を書き、印刀で彫り、仕上げ刀で削り、印章に仕上げる

印材から印章へ

象牙の印材は2つとして同じものがない個性です。
名前は、他の誰でもないあなただけの個性です。

その2つの個性を繋ぎ合わせるのが、彫刻師の務めです。