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象牙とは/環境省

こちらのページでは、環境省のサイト野生動植物の保全と持続可能な利用を引用し、象牙についてご理解いただきます。

象牙は、アフリカゾウ(サバンナゾウLoxodonta africana、マルミミゾウ(シンリンゾウ)Loxodonta cyclotis)やアジアゾウ(Elephas maximus)の上顎にある一対の切歯(上顎第二切歯)が長く伸びたものです。その化学的成分は他の哺乳類の歯や牙と同じですが、一生成長し続けるという特徴を持っています。象牙には歯の基本的な構造である歯髄腔、象牙質、セメント質、エナメル質があり、歯髄腔は神経や血管、象牙質を形成する象牙芽細胞などで満たされています。象牙質は象牙の大部分を占め、印章や根付などの象牙製品の材料として使用されます。セメント質は象牙質の外周を覆うように存在しますが、牙の先の方では摩耗しています。また、エナメル質は牙の先端に存在しますが、加齢と共に磨耗して消えてしまいます。
象牙の構造を説明するゾウ頭部の象牙の横断面のイラスト
象牙に限らず、ゾウに関しては、ワシントン条約において、生きている個体(生体)、全身の標本、皮や象牙といった体の一部などの国際取引が規制されています。ワシントン条約では、1975年にアジアゾウ、1990年にアフリカゾウが、商業目的の国際取引が禁止される附属書Ⅰに掲載されて現在に至ります。1997年にボツワナ、ナミビア、ジンバブエの個体群が、2000年に南アフリカ共和国の個体群が、商業取引が可能である附属書Ⅱに掲載されましたが、附属書の注釈により取引を実施する際の厳しい条件が輸出国・輸入国の双方に付されています。
日本では、ワシントン条約に基づく象牙の輸出入規制について外為法で管理しています(参照:経産省ウェブサイト)。日本国内に入ってきた後の国内における象牙取引については種の保存法による規制に基づいて実施されています。

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